のちに文豪になる女です。

どんな奴にも平等に夜は明ける



鬼のように機嫌が悪い。


皿を洗いながら、
明日ようやくベランダのゴミ袋を捨てられる...
というか捨てる事を忘れてはいけないと考えていた。


そして今日、再度繰り返されていたプチ不法投棄を思い出し、本当に胸糞悪くなった。


どこのどいつなのか?
その顔を拝んでやりたいという思いが浮かび、どうせ想像通りの醜悪な面構えをしているのだろうと決めつけた。


腹が立つのは、こぼれたサバの味噌煮のベタベタした汁のせいでもあり、


散らかった部屋のせいでもあり、


ベランダにあるゴミ袋と、それが雨を弾く音のせいでもある。