のちに文豪になる女です。

人間失格

今年のはじめ「走れメロス」を読んで大号泣した。

感情を込めて何度も音読した。

あれはまるで少年ジャンプで、

「努力!友情!勝利!」の大変熱い話だ。

 

少年ジャンプで泣いてしまうのは、自分の中に鬱屈した感情があるからだ。

生まれ変わりたいと願っている。

自分は嫌いで、自分であることに望みがない。

 

せっかく走れメロスを買ったので、

他の短編も読む。

「駆け込み訴え」「女生徒」を読んで、それらはとても良かった。

 

今は「斜陽」が読みたくて、そう思っているところに、

ヨルシカが「斜陽」という曲を出した。

 

太宰治のつけるタイトルは簡潔で分かりやすくてよい。

人間失格」もとてもよい。

 

江國香織の「きらきらひかる」をここ数日読んでいたけど、何度読んでも好きだと思った。

 

今朝は寝不足で、まぶたが腫れている。

本来なら食パンを2枚食べるところを、今朝は3枚食べた。

今週の不摂生が祟ったのか、お腹が痛かった。

 

やりたいことと欲しいもののことを

常に考えている。

そして悔しさを覚える。

昨年の私は、来年ならできると思っていた。

だけどいざ今年になってみると、

ピントが少しずつ合っていくように、

見えなかったものが現実として表れた。

仕事はあるけど金がない。

いや、金はあるけどいろいろな理由で出し渋ってしまう。

 

そのいろいろな理由が、自分にとってどれほど大事か測りかねている。

そしてそこに世間体や常識を絡めて考えて、さらにややこしくなる。

 

笑ってしまう。

どうしてこうも自分の望みを叶える力に乏しいんだろう。

欲望を欲望のまま持て余している。

 

安定を手に入れたけど、それは欲望とは相性が悪い。

私は追いたいと思っているのに。

 

欲望のままに生きるのが人間ではないかと、愚かさが人間ではないかと。

真逆な自分はもどかしい。